長距離バスに乗った時の食事事情
①30分程度の食事休憩がある
10時間以上の旅になると、夕食や昼食の休憩があり、みな自由に食事をします。
気をつけたいのは、出発時間が現地の言葉で言われるため、分からないことがあります。
置いてきぼりにならないように、早めにメニューを頼みましょう。
みんなが食事している間、バスに残れる場合もありますが、多くの場合は外に出なければなりません。
日本のサービスエリアとはまったく雰囲気が違いますが、レストランとトイレがあるので、同じような役割を果たしています。
②バスの中に軽食や飲み物を売りに来る
出発前、そして途中のバス停でモノ売りがバスに乗り込んできます。
運転手はモノ売りが乗り込んでくることについては、何も言いません。
なかには、 モノ売りが乗車してきて、勝手に膝の上に商品を置いていきます。
このような場合、多くはアクセサリーや民芸品です。
買う気がないなら、膝の上でそのまま放置しましょう。
モノ売りはバスの最後尾でUターンし、再び戻ってくる際にその商品を持っていきます。
もし買いたいと思ったら、値段を聞いて支払えば、購入できます。
バス選びで注意したいこと
長距離バスは12時間以上乗ることもよくあります。
そのため、快適なバスを選びたいものです。
中南米や中東のバスターミナルに行くと、各バス会社のデスクがあり、チケットを売っています。
数あるバス会社の中から1社を選ぶポイントは、4つあります。
①自分の目的地に向かうバスの出発時刻を比較する。
※あまり待ち時間が長いのは避けたいですね。運が悪いと、目的地に向かうバスの出発が一番早くて30時間後ということもあります。
②到着時刻を比較する。
※出発時刻が早いので喜んでいたら、実はそのバスはいくつもの町を経由するため、到着時刻は遅かったということがあります。
そのため、到着時刻は確認しておきましょう。
また、到着時刻が午前0時半など、夜中になることもあります。
地元の人は家族が迎えに来ているので問題ありませんが、旅行客にとっては、降りたバス停の周囲が真っ暗な場所で路頭に迷うことがあります。
また、到着場所では深夜から早朝まで犯罪が多発する恐れもあるので、到着時刻にも気を配りましょう。
③値段を比較する。
※安いほうが良いですが、安い分だけ停留所が多くて乗車時間が長かったり、バスの設備が不十分だったりします。
④バスの設備を確認する。
※トイレがあるかどうかは重要です。バスに10時間以上も乗ることもあるためです。バスは数時間に1度休憩で停まりますが、夜中は一切停まりません。
写真にだまされないように!
デスクにはバスの内観や設備を紹介する写真があります。
「綺麗なトイレもついているし、シャンデリアみたいな照明もついている。こんなに立派なバスがこの国にあるんだあ!」と感心します。
しかし、だまされてはいけません!
その写真は、新車の時のものです。
実際にバスに乗り込む際に、似ても似つかぬボロボロのバスに乗り込むことが多いのです。
トイレは汚くて、扉の鍵も掛からない。
シャンデリアは付かない。
テレビも壊れている。
リクライニングシートは古すぎて、後ろに倒れない、など老朽化がひどいのです。
そのため、デスクの写真はあまり信じないようにしましょう。
もし新しいバスに乗りたいのなら、バスターミナルに停まっているバスを実際に見てみましょう。
そのバス会社を確認し、そのデスクに行くのが良いと思います。
ただ、そのバスが自分の目的地に行くバスなのかは分かりませんが。