エチオピアの基本情報
正式国名 エチオピア連邦民主共和国
首都 アディスアベバ
言語 アムハラ語
通貨 エチオピア・ブル
プラグ CタイプもしくはBFタイプ
ビザ 必要。
1ヶ月有効で1度のみ入国可能のシングルビザ、もしくは3ヶ月有効でその期間に何度でも入国可能なマルティプルビザがあります。
入国時に空港で取得可能。
※深夜到着の場合、イミグレーションのビザセクションが閉まっていることがあります。
そのため、朝までイミグレーションで待たなければいけないことがあります。
私はいつ、どのようにしてエチオピアに入国しようか事前に決めていなかったので、確実にビザを取得できる在日エチオピア大使館で取得しておきました。
※黄熱病の汚染地域に滞在したり、その地域を通ったりする場合に、黄熱病予防接種証明書の提示が求められることがあります。
いわゆるイエローカードというものです。
そのため、私はイエローカードを持参しました。
せっかく東アフリカまで来て、エチオピアに行けないのはもったいない
飛行機を使わずにケニアからエチオピアに行くとすれば、ヒッチハイクで貨物トラックに乗せてもらうしかありません。
危険度大のアフリカでのヒッチハイクは面白そうだなあと思いました。
しかし、ヒッチハイクで行くと、いつ戻ってこられるか分からないのが難点です。
職場に迷惑をかけないためには、ヒッチハイクを選択できませんでした。
でも、今回の旅ではコンゴでの滞在が短くなったため、時間に余裕ができました。
ケニアのナイロビで旅行会社を探し、エチオピアのラリベラとアディスアベバ行きの航空チケットを買いました。
ナイロビからアディスアベバ空港に着いたのは夜遅くでした。
明朝7時30分の飛行機に乗り、ラリベラに向かいます。
空港で一晩過ごすのは常套手段
夜遅くに経由地の空港に着いた場合、町まで行ってホテルに泊まり、翌日の早朝に再び空港に戻ってくるのはリスクがあります。
なぜなら、早朝の場合、空港に向かう交通手段がないことがあるからです。
時間までに空港に戻ってこられないと、飛行機に乗り遅れてしまいます。
そのため、私はしばしば空港のベンチで寝泊まりします。
空港で宿泊する際の注意点
・24時間空港であることを確認する。
空港によっては夜遅くから明朝まで閉鎖するため、泊まれません。
・空港は冷房が効きすぎていることがあるため、重ね着をする。
・荷物の管理に気をつける。
・イミグレーションより内側のエリアに滞在する。
内側であれば、搭乗客に限られます。
外側になると、空港内でスリや置き引きをする人達から狙われる恐れが高まります。
・ベンチの場所によっては、往来する人達が多くて眠れない。
寝付きの悪い人は、快眠グッズを用意するのが良いでしょう。
さて、アディスアベバ空港の中で寝た私は、翌日ラリベラに向かいました。
困ったことに、アディスアベバでもラリベラでも入国スタンプが押してもらう機会がありませんでした。
アディスアベバからラリベラへの移動は、エチオピア国内線だったので、入国手続きがなかったのです。
入国スタンプが無いまま入国したのは、ケニアに続いて2度目です。
ラリベラ
ラリベラの岩窟教会群
エチオピアで最初に登録された世界文化遺産です。
キリスト教の聖地の1つに、イスラエルのエルサレムがあります。
それを知った12世紀のラリベラ王が「この地を第2のエルサレムにするのだ」と命令したことから、このような岩窟教会が造られました。
この教会群の魅力は、なんといっても「教会の1つひとつが、元々地面の下にあった1つの大きな岩を削って造られた」ということです。
また、アフリカ大陸の中に、このようなキリスト教の教会があるのは貴重で、魅力的です。
岩窟教会群には、聖救世主教会、聖マリア教会、聖ガブリエル・聖ラファエル教会、聖ギオルギス教会などがあります。
共通券で300エチオピア・ブルです。
教会内に入る際には必ず靴を脱ぎます。
そのため、スニーカーなどの脱ぎやすい靴を選びましょう。
聖救世主教会
高さ11m、幅33m、奥行き23mのラリベラで一番大きく最古の岩窟教会です。
教会は一枚岩を掘って造られました。
アブラハム、イサク、ヤコブの空っぽの墓があります。
あくまでシンボルとしての墓です。
外観は、教会全体を屋根で覆ってしまっているため、趣がなくなってしまい、少し残念です。
聖マリア教会
トゥムカット祭では、ほとんどの村人がここに集まってきます。
内部には、人類の発祥と終焉を描いた柱があります。
しかし、柱には布が巻かれているため見られません。
この教会も聖救世主教会と同じく、教会の上を屋根が覆っています。
聖ミカエル教会、聖ゴルゴダ教会
2つの教会は内部でつながっています。
ラリベラ王の十字架と遺体が安置されています。
聖ゴルゴダ教会は女人禁制です。
聖ギオルギス教会
何年も前からこの教会をこの目で見たいと思い続け、ついに今回その夢が叶いました。
地面から一枚岩を掘り下げていき、造られた教会です。
高さ、幅、奥行き共に12mで、十字架の形をしています。
ノアの方舟を象徴していると言われています。
敷地内には聖書にでてくるアララト山やシナイ山をかたどった岩が残されています。
聖ギオルギスはエチオピア正教の守護聖人です。
聖ガブリエル・聖ラファエル教会
ラリベラ王の宮殿があった場所が、この教会になりました。
教会の脇には、幅50cmくらいの「天国の道」と呼ばれる道があります。
この階段を上ると天国へ行けると信じられていました。
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