モンテネグロ
2006年まではセルビアと1つの国でした。
国名もそのままセルビア・モンテネグロという名で、ワールドカップに出場したこともあります。
その2006年に独立し、モンテネグロが誕生しました。
旧ユーゴスラヴィアの中でも珍しい、ユーロを通貨にしている国です。
モンテネグロの基本情報
正式国名 モンテネグロ
首都 ポドゴリツァ
言語 モンテネグロ語(セルビア語と同じです)
通貨 ユーロ
プラグ Cタイプ
ビザ 観光目的であれば、最初に入国した日から6ヶ月の間に合計90日以内の滞在であれば不要。
ポトゴリツァ
国際列車に乗って、セルビアの首都ベオグラードからモンテネグロの首都ポドゴリツァまで来ました。
その車内で知り合ったモンテネグロ人に尋ね、アルバニアへの行き方や、コトルへの行き方などの情報を得ることができました。
ポドゴリツァは、戦争によって歴史的な建物が壊され、観光地とは言えません。
駅前も閑散としています。
クリスマスイヴはこのポドゴリツァに泊まることにしました。
駅前の「ホテルエヴロパ」に泊まりました。
外観はなかなか怪しいですが、中はとっても綺麗で快適です。
フロントの人もとても親切です。
夕食は駅前の食堂に入りました。
クリスマスイヴの夜のためか、男性客2人しかいません。
私はプレツカヴィッツァ(プリェスカヴィツァとも言う)を頼みました。
バルカン半島でよく見かけるハンバーグみたいな料理です。
2人のお客が話しかけてきたので、そこからおしゃべりを始めました。
はるか遠くの日本から来て、クリスマスイヴをポドゴリツァで過ごす私に親しくしてくれました。
その1人の男性客がウェイトレスに「彼にビールをやってくれ」と言い、私のテーブルにはビールが運ばれてきました。
ポドゴリツァは観光地ではありませんが、人と出会い、温かさにもふれ、私にとっては旅の良い思い出となりました。
翌日、隣国のアルバニアに足を伸ばしてみました。
交通手段はタクシーしかありません。
ホテルでタクシーを呼んでもらうと、フォルクスワーゲンの高級車が来ました。
アルバニア国境まで20ユーロで行ってくれます。
道が混雑していなければ、30分ほどで着きます。
片道一車線の道なので、渋滞すると大幅に到着が遅れます。
国境の目の前でタクシーを降り、検問所へ。
アルバニア国境の検問所は、日本で言うと、高速道路の有人の検問所に似ています。
車でしか国境を越えられないような、辺境の地にあるので、そのような検問所になっているようです。
その検問所を徒歩で通過しようとする者が現れたので、検査官はビックリしています!
高速道路の検問所を歩いて通過するようなものですから、それも仕方ありません。
隣の建物に連れて行かれましたが、事情を説明し、無事に国境を越えられました。
ちなみに、入国した際にアルバニアの国旗を目にしましたが、とてもかっこいいと思いました。
アルバニアの基本情報
正式国名 アルバニア共和国
首都 ティラナ
言語 アルバニア語
通貨 レク 補助通貨はチンダルカ
プラグ Cタイプ
ビザ 観光目的であれば90日以内の滞在は不要
*30日を超える場合は、内務省に行き、滞在の申請が必要です
アルバニアに入国すると、国境周辺はヤギが群れをなして歩いていました。
人はいないのかとしばらく見ていると、離れたところにヤギ飼いの人がいました。
日中はとてものどかです。
夜はおそらくとても真っ暗で怖いこと間違いありません。
私はそのあたりでのんびり過ごしていましたが、アルバニアの他の町に行くことはせず、再びモンテネグロに戻りました。
この国境ではタクシー乗り場があるわけではないので、ここでタクシーを見つけることは通常できません。
すぐにモンテネグロに戻る予定であれば、行きのタクシー運転手と交渉して、モンテネグロ側で待っていてもらいましょう。
コトル
アドリア海沿岸にある町です。
首都ポドゴリツァからコトルまでバスで2時間掛かります。
バス代は7ユーロ程度です。
コトルに行くまでの風景です。
途中でアドリア海沿岸を走ります。
途中お手洗い休憩がありますが、お手洗いを使用するには少額の使用料が掛かります。
国外を旅していると、有料のお手洗いが多いことに驚かされます。
誰もお金を受け取る人がいなさそうであっても、お手洗いから出てくると、人が待ち受けていることもあります。
小さな、小さな旧市街は、端から端まで5分以内で歩けます。
その小さな旧市街は石畳が敷かれていて、迷路みたいに曲がり角が多いです。
旧市街に1歩足を踏み入れると、中世の世界にタイムトリップしたような気持ちになれます。
旧市街は世界遺産に登録されています。
コトルは、モンテネグロで一番おすすめの町です。
ホテルは、旧市街内にある「ホテル マリヤ」にしました。
旧市街では、リーズナブルなホテルです。
部屋は綺麗です。
翌日の出発が早朝5時で、レストランの朝食開始時間にはすでにチェックアウトしていることをフロントで伝えると、サンドウィッチのお弁当をチェックアウト時に持たせてくれました。
聖トリプン大聖堂
ローマ・カトリックの大聖堂です。
大聖堂といっても、それほど大きいわけではありませんが、広場に立つ小さな大聖堂はこの町によく合っています。
町のシンボル的存在です。
1160年に建てられましたが、その後2回の大地震で改修されました。
城壁
バスで旧市街に着くと、最初に城壁を仰ぎ見ることになるでしょう。
旧市街のすぐ近くにある山に沿って、城壁が築かれているのです。
高さは20mあり、その長さは4.5kmもあります。
モンテネグロの料理
シーフードリゾット
オリーブオイルの滑らかさとレモンの酸味で最高においしかったです。
プレツカヴィッツァ
すっかりおなじみのプレツカヴィッツァです♪
何度も食べたくなります。
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