死海で浮かんでみたい
イスラエルで宗教について知るのも楽しいですが、アクティビティもしたいものです。
そこで、私は死海に泳ぎに行きました。
死海に行くには、エルサレムからバスに乗り、エン・ゲディで降ります。
イスラエルを移動する際、基本的にバスの中でエアコンがないので、夏はとても暑いです。
移動中に思うように水分を買えない恐れがありますので、出発地で多めに飲み物を用意しておきましょう。
エン・ゲディ
無料のビーチがありますが、更衣室がありません。
そのため、エンゲディに来る前にあらかじめ水着を中に着ておくと良いです。
また、荷物の管理には気をつけましょう。
すさまじく暑い!
死海という名前にどこか恐ろしいものを感じますが、夏は灼熱地獄です。
足の踏み場はやけどしそうなほど熱いのです。
死海から出て、休憩しようとすると熱くて、同じ場所に座っていられません。
すぐに死海に逃げ込みました。
死海は海ではない!
死海は、湖です。
海ではありません。
しかし、湖にも関わらず塩分含有量が通常の10倍の約33%もあります。
そのため、魚が生きていけず、死海と呼ばれるようになりました。
試しに飲んでみると、塩辛いという次元を超えた、「激苦」です。
さて、塩分濃度が濃いために水によく浮かぶというので、挑戦しました。
たしかにプールとは大違いです!
感覚的には体のほとんどが水面から出ている感覚です。
死海で体をひねってみようとすると、まるで宇宙遊泳のような感じで、軽々と体が回ります。
ところで、死海でぷかぷか浮かびながら本を読んでいる写真を見たことありませんか。
私は読書ではなく、ジュースを飲むことにしました。
ジュースをこぼすことなく、死海に浮かびながらのんびり飲めました。
聖母マリアがイエスの誕生を大天使ガブリエルに告げられた場所
ナザレ
マリアが大天使ガブリエルから受胎告知を受けたというのは有名な話ですね。
その場所がナザレにあります。
マリアはベツレヘムでイエスを産む前、夫ヨセフとナザレに住んでいました。
また、イエスが生まれた後も、イエスは家族と共にナザレにおよそ30年間暮らしていました。
受胎告知教会
マリアが受胎告知を大天使ガブリエルに告げられた洞窟の上に立つ、中近東最大級の教会です。
キリスト教関係でおなじみのローマ皇帝の母ヘレナが息子に頼んで、かつてこの地に建物を造らせました。
現在の教会は20世紀半ばに完成した新しい教会です。
受胎告知の場であるため、世界中から信者が集まってきます。
世界各国から贈られてきたマリア像が飾られています。
日本からは、ルカ長谷川の「華の聖母子」が贈られました。
聖ヨセフ教会
マリアの夫ヨセフが大工の仕事をしていた場所に建てられた教会です。
地下にはビザンツ時代の礼拝所があります。
聖ガブリエル教会
ギリシア正教会によれば、受胎告知は、この聖ガブリエル教会前の「マリアの井戸」の前でおこなわれたそうです。
そのため、前述の「受胎告知教会」とは認識が違っています。
「マリアの井戸」
聖ガブリエル教会地下には、「マリアの井戸」の水源があります。
コインがたくさん投げ入れられています。
シナゴーグ教会
ギリシアカトリックが管理しています。
ユダヤ教のシナゴーグ教会で、イエスは「自分が救世主メシアである」と語ったと言われています。
メンザ・クリスティ
はりつけの刑により命を落としたイエスが数日後に復活しました。
その後、イエスはガリラヤ地方の弟子の前に姿を現し、食事をしたのですが、この教会にあるテーブルでイエスたちは食事をしたと言われています。
セント・ガブリエルホテル(St.Gabriel Hotel)
丘の上にあるホテルに65ドルで泊まりました。
もっと安いホテルを希望していましたが、ナザレは小さな町なのでホテルも少ないです。
夜にナザレに到着した私はいくつかの宿に満室だと断られ、結局丘の上まで行きました。
とても良いホテルですが、丘の頂上にあるため、観光の途中でいったんホテルに戻るのは大変です。
新しくできたばかりの大都市テルアビブ
テルアビブ
テルアビブは都市のイメージが強いですが、地中海に面しているので、ビーチで遊びました。
気候も良く過ごしやすかったです。
テルアビブの白い町並みは世界遺産に登録されています。
しかし、町全体が真っ白というわけではないので、訪れると少しピンと来ないかもしれません。
大都市テルアビブのホテルは新しくスタイリッシュ
テルアビブを出発し、ネゲブ砂漠を通り、イスラエル最南端のエイラットへ。
4カ国を一度に見られる町エイラット
エイラット
エイラットに着いたので、紅海で泳ぎました。
死海、地中海、そして紅海……イスラエルは泳げるところがたくさんあります。
さて、紅海で泳いでいると、その景色は格別です。
東側手前にヨルダン、東側奥にサウジアラビア。
西側手前にイスラエル、西側奥にエジプト。
一度に4カ国が視界に入っています。
このような場所は、世界中に他にあるでしょうか。
紅海で泳いだ後、私はイスラエルのエイラットからヨルダンのアカバに入りました。
イスラエルを陸路で出国するのは、とても簡単でした。
その後アカバから寄り道をしつつ、最終的にアンマンから日本に帰国しました。