いざキリマンジャロへ
マサイ族に会える
ケニアのナマンガの辺りや、国境を渡ってタンザニアに入国した直後には、マサイ族に会えます。
マサイ族は日本ではよく知られていますが、このケニア・タンザニアの国境付近で暮らしています。
中には、国境のすぐ近くで他のケニア人と同じように家を構えて暮らしている人もいます。
マサイ族の特徴
マサイ族の特徴は、背がとても高く細身です。
そして、耳には大きな穴が開いています。
マサイ族はとても大きなピアスをします。
でも、ピアスをつけていないと、耳たぶに大きな穴があり、向こう側がよく見えます。
大きな穴は、500円玉2枚分くらいの大きさがあります。
だらしなく耳たぶが垂れ下がっているので、最初に気づいた時はちょっと不気味に感じました。
また、私が国境付近を歩いていると、マサイ族の人が手作りのアクセサリーなどを売りに来ます。
マサイ族が旅行客にお土産を売って生計を立てているとは意外でした。
文明社会の人達とは距離を置いていそうなイメージを持っていましたので……。
タンザニアの基本情報
正式国名 タンザニア連合共和国
首都 ダル・エス・サラーム(法律上はドドマ)
言語 スワヒリ語だが、公用語は英語
通貨 タンザニア・シリング
プラグ BF、B3、Cタイプ
ビザ 必要。観光目的は3ヶ月まで滞在可能。
※観光目的のシングルビザは、国境や空港でもUS50ドルで取得できますが、円滑に取得できないことがあるため、事前に日本で取得しておいたほうが安心です。
※黄熱病の汚染地域に滞在したり、その地域を通ったりする場合に、黄熱病予防接種証明書の提示が求められることがあります。いわゆるイエローカードというものです。そのため、私はイエローカードを持参しました。
マタツでアルーシャへ
アルーシャ行きのマタツに乗り込むと、マサイ族の人も乗り込んできました。
マサイ族はサバンナに暮らし、自然の中で生きているイメージだったので、ワゴンカーで移動するのは驚きました。
ワゴンカーの中で「メエ~ メエ~」鳴く声が聞こえます。
子ヤギを乗せる乗客もいるのです。
この子ヤギがどのような人生を送るのか心配になりました。
鶏を何羽も吊り下げて、乗り込んでくる乗客もいます。
しかし、いつものことなのでしょう。
周りの人は気にも留めていません。
マタツはでこぼこの道を走るため、車は横揺れするだけでなく、縦揺れも激しいです。
そのため、体は跳ね上がり、頭が車の天井に頻繁にぶつかります。
おとなしくしているマサイ族の人も、私もみんなが同じようにしてぶつかるのが、少し愉快です。
動画「旅の下見をしよう♪ タンザニアの乗り合いワゴンに乗る」へ
途中、蟻塚の点在しているところ、地平線までサバンナが続いているところなど、アフリカの旅の中でもアフリカらしい場所をマタツは走って行きます。
そんなサバンナの真ん中でマタツは停まりました。
なんとここでマサイ族の人たちは降りて行きました!
そのマサイ族の方たちは、サバンナに向かって歩いて行きます。
私は何度も振り返り、その人たちの行き先を見つけようとしましたが、地平線まで家らしきものがまったく見えません。
マサイ族に文明が浸透しているようにも見えていましたが、その方たちの帰る先には、私のイメージ通りのマサイ族の暮らしがあるのかもしれません。
さらに、マタツは進みます
泥にはまって転倒してしまったバスを20人くらいのタンザニア人の男性が起こそうとしているところを見ました。
通過するマタツの中にいる、違う人種の私を嬉しそうに見つけた彼らは、手を振ってくれます。
そういう笑顔だけのコミュニケーションは、旅先ではよく経験します。
異国で突然すれ違っただけの人達が笑顔を贈り合うという行為は、幸せな気持ちをもたらします。
肌寒くなった夕暮れ時には、車窓から東にそびえるメルー山を眺めていました。
標高は4566mあり、タンザニアで2番目に高い山です。
国境から4時間かけてアルーシャに到着しました。
マタツの料金は、日本円に換算すると400円です。
アルーシャ
メルー山の麓にある町で、標高は1400m近くあります。
チャガ族、メルー族、アルーシャ族、スクマ族など、さまざまな民族がいます。
治安が悪いので、夜間に外国人観光客が出歩くことは危険だと言われています。
すっかり暗くなったので、今日はアルーシャで宿泊します。
少し高いですが、1泊40ドルのホテルを選びました。
どのホテルも意外と高く、40ドルでも一番安かったです。
夕食は屋台で食べることにしました。
チキンとポテト入りの卵焼きをいただきました。
町中を歩いていると、バーを見つけました。
今までの町では見つけられなかったので、嬉しくなって入店しました。
途中からお客さん同士が激しく口論を始めたので、店主と私は苦笑い……。
タンザニアのビールはおいしい!
キリマンジャロ(KILIMANJARO)やカスタル(CASTLE)というビールはおいしいです。
ここタンザニアは、かつてドイツの植民地でした。
そのため、製法技術が受け継がれ、アフリカでも一番ビールがおいしいと言われています。
せっかくなので、いくつかの種類を注文して、お酒を楽しみました。
次のページ 「タンザニア・ケニアの旅 ‐野生動物との遭遇‐」へ
【最新DVDランキング】