シーラーズ
標高1500mの高さに、シーラーズの町があります。
シーラーズには国際空港があります。
また、エスファハーンやペルセポリスまでバスで移動するのに便利です。
ついつい首都のテヘランから入国したくなりますが、テヘランは上記の町から離れているので、バスの移動が大変になります。
また、シーラーズの町そのものにも見どころが多いのです。
そのため、イランの観光の拠点にするのをおすすめします。
シーラーズの見どころには、いくつかの庭園が含まれています。
美しい庭園があるところから、この町の気候の良さが伝わってきます。
キャリーム・ハーン城塞
ザンド朝時代にキャリーム・ハーンの居城として使われていた城塞です。
ショハダー広場の一角にあります。
キャリーム・ハーンは1700年代に内戦で勝利し、イラン全土を治めました。
自らはおごることなく、「王」とは名乗らず、自らを「人民の代表」と言い表しました。
イランに平和をもたらし、国内産業を復興させた英雄です。
また、クルド人の英雄という言われ方をすることもあります。
マスジェデ・ヴァキール
ザンド朝を代表する寺院建築です。
北側は「真珠のアーチ」と称されるほど美しいと言われています!
彩色タイルをじっくり見てみると、花や木などの植物が繊細に描かれているのが分かりますよ♪
バーザーレ・ヴァキール
ザンド朝時代を彷彿とさせるバーザール。
この雰囲気は中東でしか味わえませんね。
民族衣装などの衣類だけでなく、美しい銅細工やじゅうたん、さらには香辛料も売られています。
朝早すぎると準備中で活気がありません。
また、昼には一時的に閉めるお店も多いですので、その時間帯を避けましょう。
マドラセイェ・ハーン
1615年に建てられた神学校です。
上記のヴァキールと同様に彩色タイルや鍾乳石で造られた飾りが美しいです。
ロトフ・アリー・ハーネ・ザンド通りに面していますが、その通りからは目立たず、通り過ぎてしまいそうです。
敷地内に入ると、小さな池のある静かな中庭があり、落ち着いて見学できます。
無料です。
シャー・チェラーグ廟
835年に殉教したセイイェド・アフフド・エブネ・ムーサーの廟があります。
廟は14世紀に建てられました。
シーア派の巡礼地になっていて、シーラーズの聖地と言われています。
内部にはイスラム教徒以外は入れません。
しかし、入口まで行くと荷物を預けるように言われたので、言うとおりにすると、内部に入れてくれました!
そして、撮影禁止なのですが、スマホで撮影している人があちらこちらに。
それならば、郷に入っては郷に従え・・・・・・ということで撮影してみました。
内部は壁面から天上のドームまで鏡張りになっています。
これほど美しい廟を他の国で見たことがありません。
同じシーラーズにあるアリー・エブネ・ハムゼ聖廟と共に、あまりにも美しい廟でした。
お墓の前では、信者の人たちが壁にくっついて、自身の思いと祈りを復唱していました。
無料で入場できます。
マスジェデ・ジャーメ
894年に造られた、シーラーズで最も古い礼拝堂です。
荷物を入口で預けて、中に入ります。
中庭には、メッカのカーバ神殿を模して造ったという「神の家」があります。
イスラム教徒以外は本物のカーバ神殿を見に行くことができないので、このマスジェデ・ジャーメで雰囲気を味わいましょう。
内部の撮影は禁止されています。
マスジェデ・ナスィーロル・モルク
1887年に完成した寺院です。
寺院の正面には長方形に整備された池があります。
そして西にある礼拝堂が最大の見所です。
さまざまな色のステンドグラスが太陽光線を受けて、礼拝堂内部を色鮮やかに照らしています。
朝に行くと、その美しい姿が見られます。
撮影は可能ですが、フラッシュは使用できません。
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